硫黄酸化物とは?

硫黄酸化物は硫黄の酸化物の総称を指しますが、自動車の排出ガスと大気汚染の関係について考える場合は、主に二酸化硫黄と三酸化硫黄のことを指します。
原油から軽油やガソリンをつくる際にa0002_004006は、精製過程で原油に含まれている硫黄の大部分が取り除かれます。しかし、完全に取り除くことはできず、完成品の軽油やガソリンには少量の硫黄が混じっています。この硫黄は燃焼することで二酸化硫黄となります。二酸化硫黄は人体に入り込むと気管支炎や気管支ぜんそくなどの呼吸器系の疾患をもたらす非常に有害な物質で、過去に日本で起きた公害の原因物質となったことから大気汚染防止法で特定物質に指定されています。
また、二酸化硫黄は二酸化窒素との反応によって三酸化硫黄と一酸化窒素になり、三酸化硫黄は水に溶けると硫酸となります。硫酸は、大気中で起きる酸性雨のもととなっている物質の一つであり、三酸化硫黄は硫酸をつくり出す物質となることから、大気汚染防止法では硫酸と三酸化硫黄の2つの物質も特定物質に指定され、規制の対象となっています。
日本では、硫黄の酸化物の許容量は、ガソリンや軽油中に含む硫黄の許容濃度という形で大気汚染防止法で規定されています。現在、ガソリンや軽油中の硫黄の許容濃度は0.001質量パーセント(10ppm)以下となっています。

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